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スーパーのレシート1枚から洗剤が切れる日を出させたら、その計算の前提が公式の3倍だった

#暮らし#買い物#Claude#プロンプト

・アタックZERO つめかえ 360g … 2026年10月16日ごろ/前提:360g=360mlとみて、洗濯は週4回・1回30ml。12回分=3週間(9月25日〜10月16日)

スーパーのレシートを打ち込んで「品目ごとに、次に買い足すことになるのはいつごろか」と頼んだら、こういう行が11本返ってきました。洗濯を週に何回するか、1回に何ml入れるか、家に何人住んでいるか。レシートには一文字も書いてありません。それでも日付が出たということは、どこかで数字が置かれたということです。

置いたのはClaude自身で、しかも同じ行に書き出してきました。その「1回30ml」を花王の公式ページで確かめたら、アタックZEROの目安は水量30Lに対して10g(約10ml)。1回の洗濯を水量30Lとみれば3倍です。この一か所だけで、洗剤が切れる日は10月16日から11月末まで動きます。

渡したのは、スーパーのレシート1枚

架空のレシートを1枚用意しました。店名も日付もレジ担当者も架空ですが、商品名には実在のものが混ざっています。

      サンプルストア midori台店
2026年9月24日(木)  19:42   レジ002

明治おいしい牛乳 1000ml      @258  1コ      ¥258 *
豚こま切れ 300g              @398  1パック  ¥398 *
キャベツ 1/2                 @178  1コ      ¥178 *
たまご Lサイズ10コ           @268  1パック  ¥268 *
食パン6枚切                  @148  2コ      ¥296 *
おかめ納豆 3パック            @98  1コ       ¥98 *
バナナ                       @158  1フサ    ¥158 *
日清 どん兵衛きつねうどん     @138  2コ      ¥276 *
トイレットペーパー 12ロール   @398  1コ      ¥398
アタックZERO つめかえ 360g    @328  1コ      ¥328
キッチンスポンジ 3コ入        @128  1コ      ¥128

点  数              13点
合  計                          ¥3,023

点数は13点ですが、食パンとどん兵衛が2コまとめて1行なので、品目としては11行です。この11行に「きょうは2026年9月25日です」を添えて、切れる日が早い順に並べてほしい、と頼みました。

最初に頼んだときに返ってきたもの

先に頼んだのは、形の指定をほとんど入れない短いプロンプトです。日付を出してほしい、早い順に並べてほしい、それだけ。

返ってきたのは11行の表で、日付は全部に付いていました。洗剤の行はこうです。

| 10月24日(土) | アタックZERO つめかえ 360g | 1回の洗濯で10g前後として約36回。ほぼ毎日回すなら1ヶ月ちょうどくらい。週末だけの人なら年内は持つ |

表の前には「1〜2人暮らし、自炊は週の半分くらい」という共通の前提が置かれ、表のあとには「注意しておきたいのは、この日付が全部僕の仮定の上に乗っているという点です。」と自分から断り書きまで付いていました。ブレが大きい品として食パン・アタックZERO・キッチンスポンジの3つを名指しして、洗濯が週2回なら12月中旬まで持つとも書いています。

つまり、前提を書かせるための指示は、この時点では一つも出していません。それでも前提は書かれました。

一行足したら、日付の横に数字が並んだ

次に、1行につき「品名/切れる日/その日付を出すために置いた前提」の3つを並べること、前提にはレシートに書いていない数字を必ず入れることを指定して、別の新しい会話に同じレシートを渡しました。

出てきた表です。

順 品名 切れる日 置いた前提
1 豚こま切れ 300g 2026年9月27日ごろ 1回150g、肉料理は2日に1回(2回分)
2 明治おいしい牛乳 1000ml 2026年9月28日ごろ 大人2人で1日250ml(4日分)
3 たまご Lサイズ10コ 2026年9月29日ごろ 大人2人で1日2コ(5日分)
4 おかめ納豆 3パック 2026年9月29日ごろ 2日に1回、1回1パックを2人で分ける(3回分)
5 バナナ 2026年9月29日ごろ 1フサ5本、1人が1日1本(5日分)
6 食パン6枚切 2026年9月30日ごろ 2袋12枚、大人2人が朝1枚ずつで1日2枚(6日分)
7 キャベツ 1/2 2026年10月3日ごろ 1/2玉500g、1回100gを2日に1回(5回分)
8 日清 どん兵衛きつねうどん 2026年10月4日ごろ 週1回1コ(2コで2週分)
9 アタックZERO つめかえ 360g 2026年10月16日ごろ 洗濯週4回、1回30ml(12回分・3週間)
10 トイレットペーパー 12ロール 2026年10月18日ごろ 大人2人で1ロール2日(24日分)
11 キッチンスポンジ 3コ入 2026年11月26日ごろ 1コを21日で交換(3コで63日分)

11行すべてに日付が付き、11行すべての行内に数字入りの前提が入りました。「ご家庭によって異なります」で逃げた行はゼロ、何を教えてほしいと聞き返してきた行もゼロです。

面白いのは9行目の中身です。同じレシートの同じ商品なのに、さっきは「1回の洗濯で10g前後」、今度は「1回30ml」。3倍違う数字が、同じAIから出てきました。

どちらが実物に近いのか。花王の公式Q&Aには、アタックZEROの使用量は「タテ型洗濯機の場合、水量30Lに対して10g(約10ml)が目安です。」とあります(花王 製品Q&A)。公式の10gと同じ桁だったのは最初の短いプロンプトのほうです。ただ、公式の10gは1回あたりの量ではなく、水量30Lに対しての量です。

30mlという数字がまったくの出どころ不明というわけでもありません。同じ花王の別の洗剤、濃縮タイプではないアタック除菌アドバンスのQ&Aには「水量30Lに対して30ml」と書かれています(花王 製品Q&A)。なぜ30mlが選ばれたのかは、Claudeに聞いていないので分かりません。分かるのは、公式に2つの数字が存在して、表に乗ったのは買った商品のほうではない側の値だった、ということだけです。

1回の洗濯を水量30Lとみます。360mlを1回30mlで割れば12回、週4回なら3週間で10月16日。10gなら36回、週4回で9週間なので11月末ごろ。約6週間の差です。ただし、いま引いた一文には註が付いていて、「* 10g(約10ml )は、一番下の目盛りになります。」とあります。キャップの目盛りのいちばん下が10g、つまり30Lは公式が挙げるなかでいちばん少ない水量です。6週間は、差がいちばん開く場合の数字ということになります。水量が増えれば公式側の量も増えるので、たっぷりの水で洗う人ほど差は縮みます。水量30Lで回しているなら、10月中旬に詰め替えを買いに行った時点で、袋はまだ3分の2以上残っている計算です。

この表を自分の暮らしに合わせるには、どこを直すか

この6週間のずれを見つけられたのは、表に「1回30ml」と書いてあったからです。「10月16日ごろ」だけだったら、公式ページを開く発想そのものが出てきません。日付は計算の結果に見えるので、確かめようがない。

前提を書かせる一行が効いた理由は「前提を書かせたこと」ではありませんでした。指示しなかった1回目でも、共通前提も行ごとの数字も、自分から書かれています。効いたのは形のほうです。1回目の根拠の欄は「ほぼ毎日回すなら1ヶ月ちょうど」「週末だけの人なら年内は持つ」と場合分けが混ざっていて、書かれた日付がどの数字から出たのかが読み取れません。2回目は「360÷30=12回、週4回で3週間」と、その日付を作った計算そのものが1行に収まっています。だから30mlを引っぱり出して、公式と並べられました。

直すのは前提の数字だけで済みます。洗濯が週4回でなく週2回なら、そこを書き換えて頼み直せば日付は付いてきます。ただし、書き換えられるのは自分が知っている数字に限ります。週に何回洗濯するかは分かります。1回に何ml入れているかは、たぶん分かりません。僕も知りませんでした。

しかも、11品のうち公式の目安と突き合わせられたのは洗剤の1品だけです。トイレットペーパーを1ロール2日で使うのか、スポンジを21日で替えるのか、納豆を2日に1回食べるのか。こういう数字に公式の目安はありません。表に書いてある10個の数字は、合っているかどうかを確かめる先がなく、自分の暮らしに照らして頷くか直すかしかありません。

そのまま使えるプロンプト

2回目に渡したものの全文です。レシートの部分を自分のものに差し替えれば、そのまま使えます。

下は、きのうスーパーで買ったもののレシートです。きょうは2026年9月25日です。

品目ごとに、次に買い足すことになるのはいつごろかを、日付で書いてください。
1行につき、次の3つを並べてください。

・品名(レシートの表記のまま)
・切れる日(2026年◯月◯日ごろ、の形で)
・その日付を出すために置いた前提

前提には、レシートに書いていない数字を必ず入れてください。
たとえば「週4回洗う」「1回に30ml使う」「大人2人」のように、回数・量・人数を数字で書きます。
「ご家庭によって異なります」のような書き方はしないでください。

前提は、あなたが勝手に置いてかまいません。置いた前提を必ず同じ行に書いてください。
前提を置いても日付が出せない品は、日付を作らず、「何を教えてもらえば出せるか」を1行で書いてください。

最後に、切れる日が早い順に並べ直した表にしてください。

--- ここからレシート ---
(貼る)

働いたことがはっきり見えたのは「その日付を出すために置いた前提」を3つ目の列にした部分です。列として分けたので、場合分けや保存のコツが混ざらず、日付を作った数字だけが残りました。ここが1回目との差として実際に出たところです。

「前提は、あなたが勝手に置いてかまいません」は、全品目が「情報が足りません」で返ってくるのを避けるつもりで入れました。ただ、この行を入れなかった1回目も聞き返してはこなかったので、必要だったのかは確かめられていません。「『ご家庭によって異なります』のような書き方はしないでください」も同じで、1回目から一般論で逃げられなかったため、この禁止が効いたのかは分かりません。「きょうは2026年9月25日です」は、基準日がないと日付の形になりようがないので入れています。

冒頭の日付を書き換えるのを忘れないでください。ここだけは古いままだと、表全体が過去の日付で出てきます。

まとめ

レシート1枚から表は出ます。11行に日付が付き、順番も並び、直すべき数字がどこにあるかも見えました。買い置きの見張り表として、そのまま使える形にかなり近いところまで来ています。

それでもレシートから出てきたのは、次に洗剤が切れる日ではなかった気がします。出てきたのは、うちが週に何回洗濯して1回に何ml入れているかを、僕が一度も知らないまま何年も洗濯してきたという事実でした。表を使えるものにするために最初に調べるのは、AIの出力ではなく、洗剤の裏に書いてある使用量です。

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