無料のClaudeで、会議のメモからスライドを作って画面で直せるようになった|仕上げたらPowerPointで持ち帰れる(10月8日から)
会議のメモは手元にあるし、箇条書きの下書きもある。それなのに、人に配れるスライドや文書に整えようとして白紙のPowerPointを開くと、手が止まりがちです。何枚に分けるか、どの順で並べるか、どこを見出しにするか。メモを書くより、そこを決めるほうがずっと重いからです。
2026年10月8日から、メモを貼って頼むと画面の上にスライドの下書きが出てきて、その場で直しながら仕上げられる機能が、無料のClaudeでも使えるようになりました。仕上げたものは、PowerPointのファイルにして持ち帰れます。
メモを貼って頼むと、画面の上にスライドの下書きが出てくる
Anthropicの発表記事(2026年10月8日)によると、Claudeでスライド・文書・デザインを作る機能がベータ版(試験提供)を終え、無料を含むすべてのプランで使えるようになりました。9月16日に出たときはベータ版で、無料では使えませんでした。料金ページの無料(0ドル)の欄にも、いまは「Claude Design, Slides, Docs」が並んでいます。
PowerPointのファイルを作ってもらうだけなら、無料でも前からできました(ファイル作成のヘルプ)。新しく無料に入ったのは、できたものを画面で見ながら直していく部分です。
公式に載っているプロンプトの例です。上がスライド、下が文書です。
Turn these notes into a deck for Monday. (このメモを、月曜に使うスライドにして)
Draft this week’s status report from my notes and last week’s numbers. (自分のメモと先週の数字から、今週の状況報告を下書きして)
文書機能のヘルプによると、Claudeは書き始める前にいくつか質問をしてきて、それから画面の上で下書きを作ります。できたものは自分で打ち直してもいいし、会話で「導入を短くして、リスクの節を足して」と頼めばClaudeが直します。文書なら、気になる箇所にコメントを付けて@Claudeと書くと、そこだけ直してくれます。スライドも1枚ずつ直接直せます(作ったもの全般のヘルプ)。
ヘルプは、何のための文書か、誰が読むか、何を入れるかを書くよう勧めています。「新商品の発売の案内」とだけ書くより、「営業チーム向けに2ページで、価格と時期、よく出る質問の上位3つを入れて」と書いたほうが、求めているものに近い下書きが出る、という例です。
持ち帰れる形と、人に配るとき
仕上げたものは、ふだん仕事で使っているファイルの形で書き出せます。
| 作ったもの | 持ち帰れる形 |
|---|---|
| スライド | PowerPoint、PDF。Googleスライドへは編集できるファイルとして送れる |
| 文書 | Word、PDF、Googleドキュメント |
発表記事には、PowerPointとPDFは画面で作ったとおりの見た目で書き出せる、とあります。
Claudeの中でリンクを作って共有することもできます。ただ、共有のヘルプによると、開く人にもClaudeのアカウントが要り、アカウントのない人はリンクを持っていても開けません。Claudeを使っていない同僚や取引先に配るなら、PowerPointやWordに書き出して、メールや社内のチャットで渡すほうが確実です。
スマホのアプリでも作って直せますが、共有の設定はパソコンから変えます。
無料で使うときに知っておくこと
スライドや文書を作ると、ふだんのやりとりと同じ利用枠を使い、長い文書のような大きな依頼ほど多く減ります。無料で何枚まで作れるかの数字は出ていません。足りなくなったときの有料プランは、いちばん安いProで月20ドル(年払いなら月17ドル)です。
頼んでもスライドが出てこないときは、設定の Capabilities にある、コードの実行とファイル作成の項目を見てください。公式ヘルプでは、これがオンになっていることが前提です。
社外秘を含むメモを貼るなら、設定の Privacy にある「Help Improve our AI models」も確かめておくと安心です。無料・Pro・Maxでは、これをオフにすると、それ以降の新しい会話はAIの学習に使われません(プライバシーのヘルプ)。
非エンジニアにとって何が変わるか
白紙のスライドの前で止まる人には、目の前に直せる下書きがあることがいちばん効くと思います。画面で見ながら「ここを短く」と頼んで整え、納得してから書き出す。その流れが、無料のまま試せるようになりました。
持ち帰る形がPowerPointやWordなので、受け取った人はいつものソフトでそのまま開けます。配る相手にClaudeを使ってもらう必要はありません。
書き出したPowerPointで文字をそのまま打ち直せるのか、日本語のスライドがどこまで整って出てくるのかは、公式ページには書かれていませんでした。僕が試すなら、社外秘を含まない短いメモから始めます。先週の会議の議題を5行ほど貼って「月曜に使うスライドにして」と頼み、画面で少し直してから、書き出したファイルをPowerPointで開いてみる。1回やれば、自分の仕事で使えそうかどうかの見当はつくはずです。