洋書は難しすぎて続かない。『猫の話を中学英語で』とClaudeに頼んだら、難しい単語に注がついた5話の英語の本が、Kindleに送れるEPUBで出てきた
英語を読めるようになりたくて洋書を買っても、知らない単語が続いて数ページで止まってしまいます。かといって子ども向けのやさしい本は、大人が読むには話題が合いません。自分のレベルで、しかも自分が読みたい話題の英語の本は、なかなか売っていないものです。
好きな話題と「中学英語なら読める」ことを伝えて3行のプロンプトを送ったら、難しい単語に注がついた5話の英語の本が、Kindleに送れるEPUBという形式のファイルで返ってきました。読む人は猫好きの大人、という架空の設定で試しています。
猫が主人公の5話が、注つきの英語の本になって返ってきた
頼み直しはしていません。開くとタイトルページ、目次、5つの話の順に並び、目次から各話に飛べます。

画像は1話目のページを、ブラウザでスマホの幅に表示したものです。雨の日に、濡れた小鳥が窓の外に来る話で、中学では習わなそうな単語が太字になっています。話の最後まで読むと、「この話のことば」という見出しの下に、その単語の意味が並んでいました。
One morning, something landed on the ledge outside the glass. It was a tiny brown bird. Its feathers were wet, and it was shivering.
ledge (窓の外などの)細い出っ張り
feather 羽、羽毛
shiver (寒さなどで)震える
本文の feathers は、一覧では feather と元の形で載っています。辞書を引くときと同じ形です。
ほかの4話は、パン屋で火事を防ぐ猫、飼い主の鍵を隠してしまう猫、かごに入り込んで海まで行く猫、年老いた猫と子猫の話でした。長さは1話288〜338語で、太字は1話に7〜12語あり、どれも話の最後に意味が載っています。
太字にする単語は、Claudeが自分の判断で選んでいた
太字の選び方には、引っかかるところもありました。3話目では secret が、4話目では picnic が、5話目では village が太字です。中学で習った覚えのある人もいそうな単語です。
この点は、返事の中でClaude自身が断っていました。太字にする語は自分の判断で選んだもので、教科書や学習指導要領と照らし合わせたわけではない、だから「これは知っている」「これも知らない」という個人差は出る、という内容です。太字は学校の範囲をなぞったものではなく、だいたいの目安として読むのがよさそうです。知っている単語ばかり太字になっているなら、プロンプトに「secret や picnic は太字にしなくていい」と足せば減りそうですが、そこまでは試していません。
そのまま使えるプロンプト
中学英語なら読める大人です。猫が主人公の、英語の短いお話を5話書いてください。実在の作品は使わず、オリジナルで、1話300語くらいにしてください。
中学で習わない単語は本文で太字にし、各話の最後に日本語の意味をまとめてください。
Kindleに送って読めるように、目次付きのEPUBファイルにしてください。
5話とも文は短く、1文の長さは平均すると10語に満たないほどで、過去形の文が中心でした。Claudeも返事に「文は短く、現在形と過去形が中心です。」と書いています。1行目の「中学英語なら読める大人です」が、単語だけでなく文の作りにも効いたのかもしれません。「猫が主人公の」を自分の好きな話題に替えれば、自分用の本になるはずです。
2行目が、太字と話の最後の一覧を作らせた行です。意味は最後にまとめさせたので、本文の英文には日本語や括弧が1つも挟まっていません。その代わり、太字の単語から話の最後の一覧へ飛ぶ仕掛けはなく、意味を確かめるには話の最後まで進むことになります。
3行目の指定どおり、目次のついたEPUBで出てきました。中身の基本的な作りを点検した範囲では崩れがなく、日本語の意味も文字化けしていませんでした。
僕はチャット画面ではなく、ファイルを作れる別の環境でこのプロンプトを送りました。ClaudeはPythonというプログラムの言葉でファイルを組み立てていました。Claudeのファイル作成は無料プランでも使えますが、公式ヘルプの形式の例にEPUBはなく、無料プランのチャットでEPUBを受け取れるかは確かめていません。EPUBで出てこなかったら、HTMLもSend to Kindleが受け付ける形式なので、「1つのHTMLファイルにしてください」と頼み直す手が考えられます。
Kindleに送るなら
AmazonのSend to Kindleが受け付ける形式には、EPUBが入っています。送り方は、ウェブ版のSend to Kindle、スマホのKindleアプリ、Kindleごとに割り振られたメールアドレスへの添付などがあり、追加料金はかかりません(Amazonのヘルプ)。Kindleで開いたときの見え方は、送った先で確かめてください。
配っているサンプルは、返ってきたEPUBのタイトルページに「架空の物語です。Claudeで作成しました」という旨の1行だけを僕が足したものです。ほかは手を入れていません。
5話を読み終えて物足りなければ、1行目の「中学英語なら」を「高校英語なら」に替えて、次の5話を頼むこともできそうです。