請求書をClaude Codeで一括作成|翌月からは一言で取引先別PDF
毎月末、先月の請求書をコピーして宛名と日付と金額を打ち替え、PDFにして名前を付ける。取引先が8社あれば8回です。請求日が先月のまま残っていないか、番号が重なっていないか、見直しにも気を使います。
この作業を Claude Code に任せてみました。請求の一覧のCSVを置いたフォルダでプロンプトを1回貼ると、取引先ごとの請求書PDFが8枚。翌月は新しい会話で「11月分も作って」と打っただけで、先月はなかった取引先の分まで9枚がそろいました。効いたのは、プロンプトの最後に入れた「やり方をこのフォルダの CLAUDE.md に書いておく」の1行で、CLAUDE.md は Claude Code が会話の始めに自動で読むメモです(公式ドキュメント)。プロンプトの全文は後半に載せています。
Claude Code は、Claude がパソコンの中のファイルを直接読み書きできる道具で、有料プラン(Pro以上)が要ります(公式ヘルプ)。データはすべて架空で、Windows 11 で試しました。会計ソフトで請求書を出している人には要らない話です。
翌月は「11月分も作って」だけで、9枚の請求書PDFが並んだ
架空のデザイン制作会社の、10月分の請求の控えを用意しました。納品のたびに1行ずつ付けた日付順の表で、取引先は8社。同じ取引先の行があちこちに散っています。
2026-10-17,株式会社サンプル商事,商品ページ更新作業,3,時間,5000
2026-10-31,株式会社サンプル商事,ホームページ保守(10月分),1,式,20000
隣には、住所・登録番号(T1234567890123、架空の番号)・振込先と、「請求日:毎月末日」「お支払い期限:翌月末日」を書いた自社のメモを置きました。2か月分を作ったあとのフォルダです。
請求書
2026-10
2026-10_株式会社サンプル商事様.pdf ほか7枚
2026-10_請求金額一覧.csv
2026-11
2026-11_株式会社サンプル旅行様.pdf ほか8枚
2026-11_請求金額一覧.csv
請求書番号台帳.csv
CLAUDE.md
make-invoices.ps1
jisha-joho.txt
seikyu-2026-10.csv
seikyu-2026-11.csv

10月の一覧にはなかった取引先の、11月分の1枚です。請求日は11月30日、お支払い期限は12月31日で、番号の「202611-07」は10月分と重なりません。ほかの8社の分も、宛名・日付・番号・金額のどれにも、僕が直すところはありませんでした。
月ごとに取引先別のご請求金額と総合計の一覧もでき、元のCSVの合計と照らして「一致」と出るので、PDFを1枚ずつ開いて検算しなくて済みます。10月分のPDFはそのままでした。
最初の1回で、翌月の手順まで書き残された
1回目も、プロンプトを貼ったあとは何も言い足していません。PDFは Windows に入っている Edge で作っていて、新しいソフトは一度も入れようとしませんでした。
Claude Code が自分で書いた CLAUDE.md は「『11月分も作って』のように月を言われたら、次のとおりにする」で始まり、その月のCSVがあるか確かめる、手順のファイルを動かす、「一致」と出たか確かめる、と続いていました。
2回目は、アプリではなく別の会話に作業を任せる形で動かしたので、アプリなら会話の始めに自動で読まれる CLAUDE.md を読むよう、「まずこのフォルダの CLAUDE.md を読んでから」とだけ添えました。作り方の説明はしていません。
そのまま使えるプロンプト
Claude のデスクトップアプリで「Code」タブを開き、請求の一覧と自社情報のメモ(名前は「jisha-joho.txt」)を入れたフォルダを選んで、次を貼ります(公式ドキュメント)。
このフォルダにある10月分の請求の一覧(CSV)から、取引先ごとに1枚ずつ、請求書をPDFで作ってください。
・自社の名前、住所、登録番号、振込先、請求日とお支払い期限の決め方は「jisha-joho.txt」のとおりにする
・品目ごとに納品日、数量、単価、金額を並べ、10%対象の合計、消費税額、ご請求金額を載せる
・請求書番号を付ける。来月以降も番号が重ならない付け方にする
・PDFは「請求書」フォルダの中に月ごとのフォルダを作って入れ、「2026-10_取引先名様.pdf」の名前にする
・作り終えたら、取引先ごとのご請求金額と総合計の一覧を作り、CSVの合計と合っているか確かめる
・パソコンに最初から入っている機能だけで作る(新しいソフトは入れない)
・来月からは「11月分も作って」の一言で同じ形の請求書が作れるように、やり方をこのフォルダの CLAUDE.md に書いておく
【翌月から】
11月分も作って
最後の「CLAUDE.md に書いておく」の行が、翌月を一言で済ませてくれました。外した版は試していませんが、この行がなければ、毎月このプロンプトを貼り直すことになりそうです。
自社情報の行では、月末・翌月末という日付の決め方を「jisha-joho.txt」のとおり、とメモに任せています。だから11月分の日付も、プロンプトに書かずに出ました。
自分の請求書で試すときに
11月分を Excel のまま置いた回は、作らずに止まって、CSVに書き出してよいかを聞いてきました。許可すれば9枚そろいましたが、最初から Excel の「名前を付けて保存」で「CSV UTF-8」を選んで置けば一言で済みます。
アプリでは、コマンドを動かす前に何度か、実行してよいかを聞かれます(公式ドキュメント)。
国税庁が挙げる請求書の6つの記載事項(タックスアンサー No.6625)はそろっていましたが、税務上それで足りるかは自分で確かめてください。PDFづくりに Windows の Edge を使っているので、Mac では作り方が変わるかもしれません(試していません)。
12月の月末にやることは、一覧のCSVをフォルダに置き、「12月分も作って」と打って、「一致」と出たかを見るだけです。